ロシアで「性転換手術」が規制。“男でも女でもない”インターセックスの人々はどうなる……?

この記事の要点

・ロシアにおいて、性別を変えることを目的とした医療介入を制限する新法が成立した。

・新たな規制により、インターセックスの人々は、必要な治療や法的な性別変更が困難になる可能性がある。

・インターセックスの権利擁護団体は、法律が「性を正常化する」医療介入を認めることに懸念を示している。

ロシアにおいて、性別を変えることを目的とした医療介入や、戸籍上の性別変更を禁止する新法が施行された。この新たな制限は、トランスジェンダーの人々を対象としているが、インターセックスの人々もその影響を懸念しているようだ。

インターセックスとは、性染色体の変異により、男性または女性のどちらとしても認知できる、あるいはいずれの性にも属さない状態を指す。

ロシアでは法律上、インターセックスの人々が「先天的異常」として医療介入を受け、法的性別を変更することは許可されているそう。しかし、法律が適用されるジェンダーについての定義があいまいであることから、本来必要とされる治療さえも「不正行為」と見なされる恐れがあるという。

この問題を報じた『SCMP』の記事には、実際に新法が施行されて以降、性転換治療を受けることが難しくなったという当事者の声もみられた。

一方で、インターセックスの権利擁護団体は、インターセックスの人々の性を「正常化する」ための医療介入を明示的に認めることに対して懸念を示している。トランスジェンダーとインターセックスの人々を区別する試みは、トランス反対の措置を正当化することに繋がりかねないためだ。

とはいえ、性転換手術には少なからずリスクも伴う。医学的に必要ない手術によって、PTSD(心的外傷後ストレス障害)や失禁などの長期的な合併症を引き起こすと可能性もあるというのだ。インターセックスとLGBTQを分けて議論することが、リスクの高い手術から人々を守るために重要だとも考えられている。

健康上のリスクを十分理解した上で、性の自由を尊重した社会的支援を提供することが求められる。

※本記事はGeneraitve AIを一部活用して記事制作をしております。

Top image: © Svet foto/Shutterstock.com
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