シリコンバレーでトップにインタビュー。意外に知らない「Airbnb的デザインの考え方」

「テクノロジーは、
 テクノロジーを使う時間を
 少なくしてくれる」

──たくさんの人がスマホを使い始めたことによる、一番大きな変化は何だと思いますか?

「Airbnbは、Web 2.0にあたる2008年にウェブ上でスタートしました。個人的に、ここ10年間でiPhoneとタッチスクリーンの登場によって、変化が起きたと考えています。

今は、旅をするときにはスマホが欠かせません。ローミングの量もかなり増えてますよね。と同時に、スマホで大きな買い物ができるようにもなりました。Google WalletやApple Payを使うよりも簡単に、そして何でも購入できるようになっています。

だから、スマホさえ持っていれば、旅に関するあらゆることができてしまう。正直、4年前に同じ行為をしようとしていたら、とても難しかったでしょう」

──例えば、アジア太平洋地域では、たくさんの人がスマホを持っていますが、データ通信が比較的遅く、容量も大きくありません。どのように全ての市場に最適化しているのですか?

「データへのアクセス環境については、一概には言えません。ヨーロッパと比べたらインドの料金は非常に高く、他の国や地域でも異なります。それをクリアにするために、アプリに変化をつけています。ローミングの量を少なくしたり、画像の解像度を下げたり。

データに対するアプローチは、とてもスマートだと考えています。僕たちのプラットフォームは、グローバル展開できていますからね。

だけど、それは何か新しいサービスをローンチする度に、190ヶ国以上の状況を考えなければいけないということなんです。その点は、Airbnbには世界でもトップレベルの人がいるので、彼らが色々と働きかけてくれています」

──Airbnbでは、デザインやセールス、エンジニアリング、プロダクト開発など、どのように異なる要素に統一性を持たせているのでしょうか?

「Airbnbは、間違った方向には進んでいないと思います。デザイン的な思考をしているからかもしれません。第一にユーザーのことを考え、そして何かを作り上げます。僕たちがよく言っている言葉にこんなのがあります。

測れないものから始めろ、そして素晴らしいものを作れ。

これは非常にデザイン的思考なんです。だけど、これはビジネスやセールスなどにも当てはめられるでしょう。

例えば、ここにあるコップをデザインしたとします。僕たちは、それに手応えがあると感じたときに初めて、どうやったら大量生産できるのか?と考えるのです。

全てにこの考えが応用されています。フードサービスからオフィスの位置、コミュニケーションの取り方など。見栄えのいいビジュアルやエンジニアリング、コーディングにも、デザイン的思考をしています。コーディングでさえもね。

この思考方法はもっと広まって欲しいですね。それは、誰かの悩みを解消できるという機能もあるから。それが“デザイン”なのでしょう」

──これはまだまだ分からないことだと思うのですが…。5年後、10年後に向けて、どのようにAirbnbを成長させたいですか?

「僕たちは家から始めました。なぜなら、それが最重要だと考えたから。そして、「体験」を追加し、「レストラン」を追加しました。ゆくゆくは人の力を借りながら、コミュニティーの力を借りながら、旅の始まりから終わりまでユーザーをサポートしたいですね。つまり、交通機関も含めた全てを成功させる。

そして、誰が旅に出ても自分を観光客だと感じない、どこに行っても自分の感覚が変わらないような状況を作りたいと考えています。

テクノロジーの観点から言えば、なるべくスマホを見ないで、現実世界を楽しめるような開発をしたいです。テクノロジーは、テクノロジーを使う時間を少なくしてくれるでしょう。これは願いでもあるんですけどね」

Licensed material used with permission by Airbnb
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