男たちに、「死のキス」を。裸になって堂々と生きる決意をした。

Mouseの生きる道

周囲から「ピンポンガール」と呼ばれる彼女。これまでは、ダンサー、ストリッパー、そして“フェチパフォーマー”として、20年以上も活躍してきました。

骨盤底筋を鍛え、ピンポン玉を飛ばす練習をするために、「女性器」でブドウをを潰す日々。それに、あるものを利用すれば、どんなものでも膣から撃ち放つことができるのです。最近は、オリーブを飛ばしています。

Mouseによると、観客の多くは19歳くらいの青年だと。それに、男性客がこの“異常なパフォーマンス”で興奮することはあまりないそうです。

「ねぇ、なんでこんな仕事してるの?」って、多くの女性に聞かれるわ。でも、なぜ彼女たちがそんなことを聞くのか私にはわからないの。だって痛くないんだもの。ただ、オモシロイって理由だけでもいいじゃない。

 

まぁ、ストリッパーとして働いていた時の方が、男性に声をかけられることが多かったんだけどね。

 

彼女の名前が、
「Mouse」になった理由

彼女に名前の由来を尋ねると、子どもの頃につけられたニックネームだと言います。が、セックスの時にネズミのような声を上げることからつけられたあだ名だったとも。

しかし、真実はそんなに面白いものではありませんでした。実は、彼女はいつも細くて長い髪をポニーテールにしていたそうで、その姿が「生理用タンポン」に似ていたことからつけられたあだ名なのだと。タンポンはネズミの姿にも似ているため、「マウス」と呼ばれるようになったのでした。

男たちの“甘い死神”

Mouseの周囲の男性たちによると彼女の存在は、男たちにとって“死のキス”を与える、ある種「死神」のようなものだと。

男の人って、スリルを求めるあまりに、持っているお金をすべて私に費やすの。なのに、「仕事をやめてほしい」って。で、彼らのお金はすべてなくなって、興味もなくなるってわけ。

彼女は、自分の仕事について誇りをもっているため、プライベートでもその話をするのを恐れていません。それが「独身であり続けることの本当の理由」なのかもしれないとも言っています。それに、セックスをしたいと思う気持ちがないそうで、それが恋人を探さない理由だとも。どちらにせよ、あまりの忙しさで彼女に恋人を探す時間はないでしょう。

誰がなんと言おうと、「私がしていることは、絶対に恥ずかしいことじゃない!」って、堂々と言えるわ。もしかしたら、これがシングルでいる最大の理由なのかもね。


 

Julia Fullerton-Batten

あの衝撃は忘れられない——。

ポルノ女優・ポールダンサー・SM嬢など、“夜の世界”で生きる女性たちのリアルな姿と言葉をまとめた『The Act』。フォトグラファーであり、The Actの著者でもあるJuliaに、なぜ彼女たちの世界に興味をもったのかを聞いてみたところ、こう答えてくれた。

 

「娼婦として生きる女性。仕事をしている時の姿と真実の姿。『生きる』ために、己のカラダをつかうことを決意した彼女たちに、私は強烈に惹かれてしまった。」

Licensed material used with permission by Julia Fullerton-Batten, (Book)
 

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